(台北 2日 中央社)台湾で先月18日に日本産牛肉の輸入が16年ぶりに解禁されたのを受け、台北市の五つ星ホテル、リージェント台北(台北晶華酒店)は1日、輸入第1陣の販売と注文受付を開始した。入荷した100キロ余りは即日完売。シェラトングランデ台北ホテル(台北喜来登大飯店)や台北アンバサダーホテル(国賓大飯店)なども今後、和牛を使用したメニューの販売を始める。
同ホテルが仕入れたのは最高ランクA5級の宮崎牛。まずは傘下のレストラン6店舗で和牛メニュー計13種類を提供し、消費者の反応を見る。
リージェントグループによれば、同ホテルが仕入れる牛肉のうち、70%を米国産が占める。日本産ステーキの価格は米国産やオーストラリア産に比べ、3~5 倍ほど高く、和牛メニューの客単価は1380~4800台湾元(約5200~1万7800円)となっている。売上増が期待される一方、仕入れ値が高いため、利益への貢献は限りがあるとみられている。同ホテルは第2、3陣として数百キロを追加注文する予定。
シェラトングランデ台北ホテルは、4日の中秋節の前にもA5ランクの宮崎牛を使ったしゃぶしゃぶやすき焼き、刺し身、握り寿司などを館内の日本料理店などで販売開始。台北アンバサダーホテルはステーキレストランの内装工事が11月中旬に完了するのを待って、正式に和牛メニューを打ち出す。