(台北 2日 中央社)米国務省の公式サイトから中華民国国旗が削除されていることが先月30日までにわかった。李大維外交部長(外相)は今月2日、外交部(外交省)は駐米国台北経済文化代表処を通じて米国務省にすでに連絡を取っているとし、正式な回答はまだ得られていないものの、必ず米国側と意思疎通を図り、台湾の立場を伝えると述べた。
米国では政権交代の際、国務省などのサイトのリニューアルが行われる。トランプ政権発足の際にも国務省サイトに変更が加えられたが、各国・地域との関係を紹介する「国と地域」のセクションの大まかな内容はオバマ前大統領時代のものが引き継がれていた。だが、「台湾」の欄に地図とともに掲載されていた中華民国国旗が削除されているのが先月30日までに発覚。2日午後6時現在、中華民国国旗は依然として消えている。
米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のソニア・アーボン報道官は先月30日、国旗を削除した理由や対台湾政策の方針変更の有無について、「米中間の三つの共同コミュニケ」と「台湾関係法」に基づく「一つの中国政策」を維持する米国の立場を表明。「変更はない」と答えた。
李外交部長はアーボン氏の回答について、この件は進展中だとし、過剰な解釈はすべきでないと述べた。