(台北 3日 中央社)海軍のキッド級ミサイル駆逐艦2隻が3日午前、北部と南部で別々に接触事故を起こしていたことが分かった。海軍司令部が同日、明らかにした。
午前8時30分ごろ、南部・高雄港(高雄市)に停泊していた軍艦「左営」の艦尾に、後ろから来た商船エバーリッチが接触。双方にけが人はなかったが、軍艦の装備の損傷程度は確認中。海軍司令部は、原因の究明とともに、損害賠償請求の意向を示している。
一方、北東部の蘇澳港(宜蘭県)では、午前7時50分ごろ、帰港中の軍艦「基隆」を漁船「金福恩」が追い抜こうとして接触し、船尾を破損した。双方の乗組員にけがはなく、軍艦の損傷は確認されなかった。
海軍司令部は、同日に2件の事故が発生したことを受けて調査チームを立ち上げるとともに、全ての軍艦に対してリスク管理を徹底するよう通達したとしている。