(台北 8日 中央社)総統府で7日、10月10日の国慶節(中華民国の建国記念日)に合わせ、初となるプロジェクションマッピングを使ったショーが開催された。蔡英文総統らが点灯式に参加し、ショーを見に訪れた大勢の観衆と共に光の祭典を楽しんだ。
蔡英文総統はあいさつで、近日国慶節の祝賀イベントの準備が進む中、総統府前には舞台や装飾が設置され、総統府が若返ったように感じるという声をたくさん耳にしたと紹介。総統府と共に「中華民国もより若返ったのだ」と語った。
ショーでは、1888年に運転開始した台湾初の機関車「騰雲号」をはじめとした台湾の鉄道の歴史が総統府の外壁に光の映像で映し出され、「台湾の先頭に立って前進を続ける総統府」が表現された。小雨がぱらつく中、音楽と光のパフォーマンスを一目見ようと大勢の人々が総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道に集まった。
総統府では本来14日に予定されていた参観日が7日に前倒しされ、府内では国宝級アーティストと称される楊秀卿さんの弾き語りなどさまざまな特別イベントが開催。閉館時間も通常より遅い午後9時までに延長された。
光のショーは10日まで。午後7時30分から10時までの間、30分に1回上映される。国慶節当日にあたる10日には盛大な祝賀式典が催される。