(台北 8日 中央社)国防部による2017年の志願兵募集が年内に定員数を満たす見込みであることが7日分かった。同部の業務報告によると、今年の士官・兵士募集定数は前年より2217人増の2万1098人で、うち1 万5000人が志願兵枠となっており、9月末の時点ですでに1万42人の応募があったという。10~12月で5129人の応募が見込まれていることから目標を達成できるとみられている。
同報告は11日の立法院(国会)外交および国防委員会で行われる国防部長の業務報告に先立って同院に送られた。報告では武器のハイテク化や戦略の変更に伴い、台湾が2008年から志願兵制度を推進し、2012年に実施を開始したことなどに触れながら、2018年からは義務兵の徴用を行わない方針などを示している。
台湾では正当な理由がない限り、満18歳の男性国民には1年間の兵役義務が課される。近年は志願制への完全移行が予定されているが、定員が満たされないことなどが原因で実施が持ち越されていた。