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国家安泰の祈り 大阿闍梨、京都御所で「土足参内」

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諸大夫の間に昇殿した大阿闍梨の釜堀さん



天台宗総本山・延暦寺(大津市)の荒行「千日回峰行」を満行した大阿闍梨(だいあじゃり)の釜堀浩元(こうげん)さん(43)=同市、延暦寺善住院住職=が14日、京都市上京区の京都御所で「土足参内」に臨み、国家安泰を祈った。

 午前10時半、京都御苑の東側にある清浄華(しょうじょうけ)院を出発。森川宏映(こうえい)天台座主が乗る輿(こし)に続いて、蓮華(れんげ)笠に白色の浄衣(じょうえ)を身に付けた釜堀さんは朱傘を差され、玉砂利を踏んで進んだ。行列は約900人に及んだ。

 午前11時すぎ、御所の宜秋(ぎしゅう)門をくぐって諸大夫の間に昇殿。森川座主らとともに廊下伝いに小(こ)御所に移り、加持祈祷(きとう)した。


 土足参内は、千日回峰行の祖で今年1100年遠忌を迎えた相応和尚(そうおうかしょう)(831~918年)が、病気平癒の祈祷のために参内したことにちなむ。江戸時代の大名ですら浅沓(あさぐつ)に履き替えて入った宜秋門を草鞋(わらじ)のままで入ることを許されたことから「土足参内」の呼び名が付いたという。千日回峰行を満行した者だけに許される。釜堀さんは8年ぶり、戦後14人目で、今年9月18日に満行した。


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