紅葉の季節に先駆け、ライトアップした木々の中を走る嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車の臨時便が14日、トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)-同亀岡駅(亀岡市)間で運行を始めた。漆黒の保津峡に照らし出された黄金色のモミジの美しさに観光客らが酔いしれた。
ライトアップは2005年から毎年実施し、保津川沿いの約7・3キロに800個のライトを設置した。
乗客たちは夕暮れに浮かんだ青モミジや渓谷の眺望にカメラを向けていた。東京都渋谷区から訪れた田賀真君(11)は「テーマパークかと思うぐらいのきれいな景色でした」と喜んだ。
ライトアップは12月10日までで、午後4時半~7時半。トロッコ嵯峨駅発(午後5時9分)と、同亀岡駅発(同5時40分)の臨時便は10月15日、21日~12月5日に運行し、紅葉時期の11月18、19、23、25、26日は増便する。