(台北 18日 中央社)1995年以来20年以上据え置かれていた台湾鉄道(台鉄)の運賃が値上げされる見通しとなった。賀陳旦・交通部長(交通相)は16日、立法院(国会)交通委員会で台鉄から提出された運賃改定案について専門家に審査を依頼する方針を示した。改定案は交通部の審査を経て行政院(内閣)に送られる予定で、賀陳部長は値上げの実施は早ければ来年になる見込みを示している。
台鉄の経営は赤字が続いており、交通部は今年4月、台鉄に運賃改定案の提出を要求。台鉄は2007年に作成された案を基に近年の物価変動や人件費などを加味し、検討を重ねていた。
賀陳部長によれば、台鉄から提出された案は複数あると説明。割引制度はまだ定まっていないとし、コストの面からだけでなく、利用頻度が高い乗客には高い割引率を適用するなど、実際の利用状況に即した方法を考えたいとしている。