「サイクリングマップを使って、一日掛けてゆっくりと自然や文化を楽しんでほしい」とする三船さん（守山市役所）
自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」の起点のまちを掲げる守山市は、プロサイクリスト監修のサイクリングマップを発行した。湖岸や自然の風景を楽しめ、交通量が少なく運転しやすい６ルートを掲載。「サイクリストの目線でこだわって作った」という。
１９９９年にベルギーの「ツール・ド・フランドル」に日本人として初出場し、現在は自転車イベントなどで活躍する三船雅彦さん（４８）＝大阪府枚方市＝が監修した。守山市が県外のサイクリストに足を運んでもらえるマップ作りを依頼。三船さんは７～８月に「ビワイチ」を約１０回するなど下調べを重ね、約４０キロ～約１００キロのルートを決めた。
走行距離や高低差で初・中・上級と分けた。ＪＲ山科駅を出発し、三井寺や瀬田川洗堰（あらいぜき）を経由して守山市へ向かうルートのほか、同市今浜町の湖岸から彦根城を目指し、兵主大社に立ち寄る道順などを紹介している。
マップ上のコードを読み取ると６ルートの走行風景を動画で確認できる。雨や汗で破れないよう防水仕様で、折りたたむとポケットに収納できるよう工夫されている。
三船さんは「どのルートも一日かけて自然や文化をゆっくりと楽しめる。ビワイチをきっかけに滋賀の魅力を知ってほしい」と話す。Ａ２判、２万部発行した。県内外の自転車販売店約５０カ所で無料配布している。問い合わせは同市地域振興・交通政策課０７７（５８２）１１６５。
【京都新聞】