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京都の文化財1日から特別公開 北野天満宮の国宝絵巻も

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国宝の北野天神縁起絵巻(承久本)巻5のうち、雷神と化した菅原道真が藤原時平を襲う場面



普段は非公開の社寺などで仏像や美術品が見学できる秋の「京都非公開文化財特別公開」が11月1日から、京都府内24カ所で始まる。京都市内や府南部の山城地域に伝わる逸品を間近に見られる。

 上京区の報土寺では寛永6(1629)年建立で入り母屋造りの本堂(重要文化財)や、鎌倉時代中期の正嘉2(1258)年の銘がある本尊の阿弥陀如来立像(重文)が初公開される。
 近くの北野天満宮では、創建の故事を描き、美術研究家アーネスト・フェノロサも称賛したという「北野天神縁起絵巻」(承久本、国宝)や、桃山期の絵師長谷川等伯筆の「弁慶昌俊図絵馬」(重文)を展示する。

 山城地域からは10カ所で公開される。木津川市木津町の大智寺は、橋脚だった木材を利用して彫られたとされる文殊菩薩半跏(ぼさつはんか)像(同)や、平安期の十一面観音立像(同)を陳列。同市加茂町の常念寺は本堂や阿弥陀三尊像を初公開する。

 特別公開は、京都古文化保存協会(事務局・左京区)が、文化財保存への意識を高めてもらおうと、1965年から11月上旬の「文化財保護強調週間」に合わせて毎年開催している。

 <公開期間> 11月1~12日(法要や行事によって休止の日がある)

 <拝観料> 1カ所大人800円、中高生400円(泉涌寺本坊は別途入山料500円が必要、東寺講堂・五重塔は大人800円、高校生700円、中学生以下500円)
 <問い合わせ先> 京都古文化保存協会075(754)0120
【京都新聞】


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