燃えさかる火床に火焚串を投げ入れる神職
京都市伏見区の伏見稲荷大社で8日、火焚祭(ひたきさい)が行われた。「家内安全」や「商売繁盛」などと書かれた木製の「火焚串」約10万本が焚き上げられた。
五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、2月の初午(はつうま)大祭で迎えた神を山に送るための恒例行事。
神職たちは、本殿で神事を行った後、近くの祭場に移動。今秋収穫した稲わらと、ヒノキの葉をかぶせた火床(ひどこ)(3メートル四方、高さ1・5メートル)に、古式にのっとって起こした火を移した。「大祓(おおはらえ)」の言葉が雨上がりの祭場に響く中、参拝者が奉納した1年分の火焚串が次々投げ入れられると、高々と炎と煙が立ち上がった。