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日本統治時代の軍人宿舎群、ロケ地効果で脚光 市が活性化へ/台湾・高雄

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脚光を浴びている旧海軍航空隊宿舎群



(高雄 9日 中央社)南部・高雄市内にある日本統治時代建設の旧海軍航空隊宿舎群が台湾ドラマのロケ地として使われた影響で、脚光を浴びている。同市文化局は今年4月、宿舎群一帯を文化景観区に登録。活性化が進められている。

宿舎群は中華民国空軍岡山基地の東側に位置する。同市文化局によれば、1940(昭和15)年前後に建設され、当時は海軍航空隊の操縦員が暮らしていた。戦後の1949年、元は中国大陸にあった空軍軍官(士官)学校や空軍通や空軍通信電子学校などが同基地で相次いで再開校したのに伴い、宿舎群は空軍教官の住居として利用されるようになり、「醒村」と名付けられた。後に、建物の老朽化などにより住民は転居していき、村は荒廃。だが、2015年に放送開始された歴史ドラマ「一把青」のロケ地として使われたのを機に、再び日の目を見ることになった。宿舎群は2009年に歴史建築に登録されている。

文化局は文化景観区への登録後、村をトタンで囲うほか、警備員を配置するなどして保護を実施。壁が崩壊した建物には構造に補強を施した。

文化局文化資産センターの李毓敏主任によれば、調査研究、環境整備、修復の経費として今年は1750万台湾元(約6580万円)が文化部(文化省)から高雄市に拠出された。文化局はまずは初期の計画や環境整備から着手し、活性化を加速させていく方針だとしている。


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