アフリカ・コンゴ共和国で「サプール」と呼ばれるおしゃれな男性たちが29日、京都市東山区の祇園に現れた。色鮮やかなスーツやチェック柄のキルトをまとった男性4人が、白川沿いの石畳を闊歩(かっぽ)した。
近江八幡市安土町出身の写真家茶野邦雄さん(56)が撮影したサプールの写真がジェイアール京都伊勢丹(京都市下京区)で展示されているのに合わせ、同店がサプールたちを招いた。
サプールはエレガントな平和主義者を指し、1950~60年代のパリをイメージした盛装で町中を歩く男女。帽子やつえで着飾るだけでなく、教養や倫理観を備えた人を呼び習わすという。
黒いジャケットの胸に花のコサージュを飾った教師ンガツォンゴ・イヴ・フランソワさん(50)は「きれいな服を着るのは愛、自由、平和の気持ちを表現するため」と語った。30日には京都岡崎蔦屋書店(左京区)などのイベントに登場する。