(ボン 13日 中央社)ドイツ・ボンで開催中の国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)で、台湾代表団の団長を務める李応元・環境保護署長(環境相)が中国大陸の圧力により、会場への入場を拒まれていることが13日までに分かった。李署長は中央社の取材に対し、台湾を参加させることは世界の責任であるとし、各国との実質的な対話を望んだ上で、「名指しする必要はないが、堂々たる大国がこれほど度量が狭くある必要などない」と遺憾を表明した。
COP23は6日に開幕。台湾は国連に加盟していないものの、大規模な代表団を派遣している。中央気象局、経済部(経済省)水利署、行政院(内閣)農業委員会、国家発展委員会に加え、新北市、高雄市、台南市などの職員が関連の会議に参加するほか、二国間の話し合いも実施する。また、立法委員(国会議員)や民間の環境保護団体もイベントに参加する。
李署長はドイツの環境担当省庁の官僚と会談したほか、外交関係を持つマーシャル諸島のヒルダ・ハイネ大統領やツバルのエネレ・ソシネ・ソポアンガ首相、ホンジュラスなどの環境大臣とともに外交部主催の昼食会に出席し、会場外での外交に力を注いでいる。