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錦秋のひとときを 京都・丹波地域の紅葉名所

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(真っ赤に色づいたモミジ亀岡市薭田野町・苗秀寺)



紅葉と言えば、京都市内の寺社が有名だが、丹波2市1町にも、隠れた名所が点在する。人混みと離れた静寂な空間で、錦秋のひとときを過ごしてみませんか。

■苗秀寺(京都府亀岡市)
 静かな山寺の参道を、真っ赤なモミジが染めている。亀岡市薭田野町の苗秀寺では1991年から檀家(だんか)らの手でモミジの木を境内に植えており、現在約200本に増えた。
 今年は例年より色づきが早く、すでに見頃を迎えた。鮮やかなモミジのトンネルになっており、訪れた人が、青空とのコントラストに見とれていた。

 大津市から家族と訪れた井上幸江さん(70)は「人が少なく落ち着いた雰囲気で、とても美しい」と満足そうだった。

 ・苗秀寺(亀岡市薭田野町佐伯大門47)。無料。京都縦貫自動車道亀岡ICから車で約10分。0771(22)0811。

■浄光寺(京都府京丹波町)
 京丹波町安井の浄光寺境内には、雌雄の木が寄り添うように立つ「夫婦(めおと)イチョウ」が黄色に染まり、参拝者の目を楽しませている。風で枝が揺れる度にギンナンの実が境内一面に敷いたシートに落ちてパチパチと音を響かせている。

 夫婦イチョウは樹齢推定500年で町指定文化財。雌の木の幹周りは約4・5メートル、雄は2・1メートルで、2本の木は根元で合わさり、根回りは8・5メートルある。
 新発田辰哉住職(36)は「葉が落ちきった後は、みんなで掃除をします。地域のシンボルのように愛して下さってありがたい」と話す。

 ・浄光寺(京丹波町安井光久33)。無料。京都縦貫自動車道丹波ICから車で約10分。0771(82)1035。

■桑田神社(京都府亀岡市)
 境内の周囲に植えられたモミジは、まるで本殿を守っているかのよう。木々の間から秋の柔らかな陽光が差し込む。亀岡市篠町の桑田神社は地元では紅葉の名所として知られる。山麓にあり、亀岡盆地や保津川を一望できる。

 嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅に近く、近年は外国人観光客が訪れて散策や写真撮影を楽しんでいる。今年は11月初めに色づき始め、見頃は下旬という。

 保津川下りの元船頭で近くの村田肇さん(81)は「船からも見えて乗客に人気がある。田畑の緑との相性も抜群です」と話す。(北川裕猛)


 静かな山寺の参道を、真っ赤なモミジが染めている。亀岡市薭田野町の苗秀寺では1991年から檀家(だんか)らの手でモミジの木を境内に植えており、現在約200本に増えた。

 今年は例年より色づきが早く、すでに見頃を迎えた。鮮やかなモミジのトンネルになっており、訪れた人が、青空とのコントラストに見とれていた。

 大津市から家族と訪れた井上幸江さん(70)は「人が少なく落ち着いた雰囲気で、とても美しい」と満足そうだった。

 ・桑田神社(亀岡市篠町山本北条50、51)。無料。嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅から徒歩約5分。

■龍穏寺(京都府南丹市)
 南丹市園部町仁江の龍穏寺ではモミジが色づき始め、静かな参道を彩っている。約15年前にスギやヒノキの枝打ちをしたところ、それまで隠れていたモミジの色彩が際立つようになり、紅葉の名所としてネットなどで知られるようになった。

 見頃は今月中旬から2週間で、稲原正典住職(60)は「赤と黄の色が同時に盛りを迎える時期が最も美しい」。写真撮影に毎年訪れている京都市上京区の会社員竹本章さん(58)は「散った葉が地面を染める様子もきれい」といい、シャッターを切っていた。

 ・龍穏寺(南丹市園部町仁江甲溝畑1)。無料。
JR園部駅から車で10分。0771(62)0737。
(京都新聞)


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