(台北 14日 中央社)今年8月に茨城県で摘発した覚醒剤密輸の捜査に協力したとして、内政部(内務省)警政署刑事警察局に日本の警察庁から感謝状が贈られた。同局が13日、記者会見で明らかにした。
同局国際刑警科の楊国松偵査一隊代理隊長によれば、同局は今年4月、茨城県の海域で船を使って海上で覚醒剤を受け渡す不正取引が行われるとの情報を手にし、情報を日本の警察に提供。日本の警察は台湾側から得た海上の経緯度の資料を基に5カ月にわたり捜査を続け、8月22日に同県ひたちなか市の港付近で覚醒剤約480キロ(末端価格307億円相当)を押収、覚せい剤取締法違反の疑いで日本人や中国大陸籍の男を逮捕した。日台連携捜査で押収した覚醒剤の量としては過去最多。
同局の劉柏良局長によると、2016年以降に海外警察との共同捜査で検挙した麻薬密輸案件は11件目。そのうち、日本との連携が6件と最も多く、次いでインドネシア3件、フィリピンとベトナムは各1件となっている。
法務部(法務省)の統計によると、今年1月から8 月までに台湾全土の治安機関に摘発された麻薬の総純重量は4640キロで、海外からの密輸が2586キロと約56 %を占めた。