記者会見に臨む(左から)稲葉篤紀監督、洪一中監督、宣銅烈監
(東京 16日 中央社)台湾、日本、韓国が争う「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(16~19日)の開幕前日会見が15日、東京ドームで行われ、3チームの監督が今大会への意気込みを語った。相手2チームで警戒する選手を問われると、日本の稲葉篤紀監督と韓国の宣銅烈監督は共に台湾の4割打者、王柏融外野手(24)の名を挙げた。台湾の洪一中監督は、王を打線のキーマンだとし、「今大会は彼が実力を発揮できるかどうかに懸かっている」と大きな期待を寄せた。
同大会は24歳以下、または入団3年以内の出場資格が設けられており、若手の交流や未来の代表選手の育成などが目的とされている。また、日本と韓国は代表専任監督を起用しており、東京五輪に向けた準備の意味合いも強い。
台湾代表は10~12日、台湾で行われたロッテとの練習試合で3連敗を喫した。今季は2年連続打率4割を達成し、3冠王にも輝いた王だが、3試合で12打数1安打と打率は1割にも届かなかった。
洪監督は記者会見で、王が台湾での練習試合では低調だったとしながらも、今大会では力を発揮してくれると期待していると述べた。また、日本も韓国も優秀な選手がそろっているが、台湾は決して弱者ではないと語り、実力を世界に示せるよう全力で戦いたいと意気込んだ。
台湾代表は17日、対韓国戦に臨む。一部の日本メディアは、稲葉監督が王をチェックするため視察に訪れる考えを明かしたと報じている。