(台北 17日 中央社)台北市と新北市、基隆市の3市が共同で発行する訪台外国人客向けの観光パス「北北基おもしろカード」(北北基好玩カー)が15日、販売開始された。利便性の向上を図るとともに、3市の観光客数の大幅な増加を狙う。(カー=上の下にト)
パスは「無限周遊カード」と「交通周遊カード」の2種類。いずれも台北メトロ(MRT)と台北市、新北市のバス、観光特化型路線バス「台湾好行」5路線が有効期間中乗り放題になる。無限周遊カードはこれに3市の観光スポット12カ所の入場券と特典付き電子優待券が合わさる。
15日に台北市内で発売記者会見が行われ、同市政府観光伝播局の簡余晏局長はパス発行の背景について、台北市が外国人観光客にとって訪台の重要な玄関口になっていることに触れた上で、北部観光の利便性を向上させるためだと説明。無限周遊カードを利用した場合、最大で60%の旅費が節約できるという。
無限周遊カードは1日券1200台湾元(約4500円)、2日券1600元(約6000円)、3日券1900元(約7100円)。交通周遊カードは1日券、2日券、3日券、5日券に加え、猫空ロープウェーのフリーパスもセットになった猫空ロープウェー1日券が用意される。価格は180~700元(約670~2620円)。
無限周遊カードで入場できる観光名所は台北101や国立故宮博物院(いずれも台北市)、淡水古跡博物館(新北市)、国立海洋科技博物館(基隆市)など。
無限周遊カードは同パス公式サイトやアプリで購入後、台北駅や松山空港などに設置されている観光案内所(旅遊服務中心)で受け取れる。台北駅のライオントラベル(雄獅旅遊)でも購入可能。交通周遊カードは台北メトロ各駅の窓口で購入できる。