紅葉シーズンのピークを迎えた18日、京都市内は朝から雨が降るぐずついた空模様となった。それでも各地の観光名所では、深まる秋色を求めて多くの行楽客でにぎわった。
東山区の東福寺では、八分に色づいた約2千本のモミジが、雨にしっとりとぬれ鮮やかさを増した。午前8時半の拝観受付を待ち約200人以上が列をつくった。境内の渓谷にかかる通天橋をゆっくり進み、眼下に広がる赤や黄色に染まった紅葉を楽しんだ。川崎市から夫婦で訪れた前田卓也さん(66)と恵子さん(70)は「見事な風景。小雨の紅葉も良かった」と笑顔をみせた。
同寺はこの週末、1日当たり3万5千人前後の参拝者を予想、見頃は来週末まで続くとみている。
京都地方気象台によると、18日朝の最低気温は平年より1.2度高い8.5度と寒さが緩んだが、19日以降冬型の気圧配置となり、冷え込む見込みという。