Quantcast
Channel: DUKE Train
Viewing all articles
Browse latest Browse all 23228

和食「体験」訪日客に人気 京都で教室や試食会

$
0
0



 京都を訪れる外国人観光客の間で、日本の食を体験できるサービスや施設が関心を集めている。家庭料理の調理を体験できる教室は毎回盛況で、発酵食品を集めたカフェレストランも外国人の来店が増えている。和食のヘルシーさが受けており、日本の調理器具の海外展開につなげようという動きもある。

 京都市下京区の外国人向け日本料理教室「クッキングサン」は、3年前の開業から順調に業績を伸ばしている。スタッフが家庭料理を中心に教えており、参加者は毎月平均300人に上る。昨秋には東京にも出店した。

 教室を運営するNecusto(ネクスト・同区)の山本昇平社長は「日本の食生活やグルテン(小麦たんぱく)を含まない食に関心を持つ外国人客が多く訪れる」と話す。

 10月からは両教室で、新潟県産の包丁やフライパンなどの調理器具を参加者に試用してもらう取り組みも始めた。年末まで続ける予定だ。依頼した同県の担当者は「燕三条地域などの調理器具は使いやすく、国内ではよく知られているが、海外での知名度は低い。教室を通じて世界に知ってもらいたい」と期待を込める。

 2014年開業で発酵食品の料理や加工品を提供するカフェレストラン「発酵食堂カモシカ」(右京区)も、16年に海外向けのガイドブック「ロンリープラネット」の京都版に取り上げられて以降、外国人の来店が増えたという。1日1組は来店するといい、4月には米国から団体で訪れた中学生向けに試食会も企画した。

 経営者の関恵さんは「発酵食はどの国にもあるので、共通言語として通じる。日本は特にバラエティーが豊かで、健康長寿のベースになっていると伝えたい」と意気込む。

 料理教室を展開するキャリエール・インターナショナル(中京区)も、3年前に英語のインターネットサイトを立ちあげたのを機に、外国人から調理体験の問い合わせが毎月10件程度に急増しているという。現在は主に団体客からの依頼に対応しており、同社は「特に天ぷらやすしなどが人気。今後は個人の観光客にもより多く対応していきたい」(営業企画室)としている。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 23228

Trending Articles