(花蓮 19日 中央社)日本統治時代の布教所を起源とする慶修院(花蓮県)で19日、建立101周年を祝い、日本の「七五三」を参考にしたイベントが開催された。和服を着て寺院を訪れた子供たちに「千歳飴」が贈られたほか、日本民謡や和楽器のパフォーマンスが披露された。
1917(大正6)年、真言宗高野派の「吉野布教所」として建立。当時、日本からやって来た移住者の多くが四国の吉野川流域の出身で、人々の心の拠り所にしようと日本人によって建てられた。境内には四国八十八カ所霊場を模した八十八体の石仏が安置されている。戦後は慶修院に改称され、1997年に県定古跡として登録。修復を経て、2003年に一般公開が開始された。
同県文化局の陳淑美局長は、同院は地域の文化館や歴史の軸として重要な役割を持つと紹介。今後は、古跡としての美しさを維持しながら、歴史や文化の教育センターや文化クリエイティブ産業のネットワークセンターなどとして、現地の産業と共に発展させたいとしている。