廃止直前の高雄港駅
高雄市文化局は28日、同市の文化財の保存を目的とする2つの計画が文化部(文化省)に承認されたと発表した。計画は清代に建造された鳳山県旧城(左営旧城)と、日本統治時代に整備された哈瑪星地区が対象。今後8年間で27億台湾元(約87億5500万円)を投じる予定で、今回は最初の4年分の予算が認められた。
「哈瑪星」の名前は日本統治時代の呼び名「浜線」(はません)が基となっており、かつては同市の中心部だった。現在も旧高雄警察署(現・永光行)の建物や、旧高雄港駅の駅舎(現・打狗鉄道故事館)などが残っている。文化局は山、港、鉄道、町の4つのテーマを主軸に、同地区の復興を目指すとしている。
同局の史哲局長は、今回2つの計画が承認されたのは、蔡英文政権が南部の文化財保存を重視していることの表れだと強調している。