李明哲氏
複数の台湾メディアの報道によると、中国湖南省の岳陽市中級人民法院(地裁)は28日、国家政権転覆の罪に問われた台湾の与党・民進党元職員でNGO活動家、李明哲氏(42)に、懲役5年の有罪判決を下した。李氏は9月の初公判で罪を認めていたが、執行猶予はつかず、重い量刑となった。李氏は法廷で控訴しないと表明した。
判決を受け、民進党は「全く受け入れられない」とする声明を発表。早期に李氏を台湾に戻すよう中国側に呼び掛けた。
起訴状によれば、李氏は2012年から16年にかけ、中国の活動家、彭宇華氏と共にインターネット上や中国各地で開いた集会で、政権や国家制度を攻撃する言論活動を行い、政権転覆を扇動したとされる。李氏は今年3月にマカオから広東省に入った後、連絡が途絶え、5月に正式に逮捕されたことが判明した。(c)時事通信社