京都市上京区の北野天満宮で1日、御手洗(みたらし)川が完成し、古来の七夕神事を模した足つけ灯明神事の渡始(わたりはじめ)式があった。地元の花街・上七軒の芸妓や住民らが、ろうそくを手にはだしで小川に入り無病息災を願った。
同天満宮では江戸時代まで旧暦の七夕に川に入り身を清める「御手洗祭」が行われてきたが、明治以降に簡略化されていた。11年後の式年大祭に向け復活を目指し、夏の京を光で彩るイベント「京の七夕」(21日まで)の開始行事に位置付けた。
神事には地元商店街の店主や大学生ら約100人が参加。境内の御手洗川に足首まで漬かって約30メートルを歩き、水みくじを引いた。その後、国宝の社殿にあり、普段は非公開の「石の間」を拝観した。
足つけ灯明神事と石の間の特別公開は12~14日に行われる。