蔡英文総統は1日、総統府の報道官を通じて、東京都知事選で初当選を果たした元防衛大臣の小池百合子氏に祝意を表明した。蔡総統は、東京都と台湾の各都市の交流や協力が一層進み、両国の人々の関係がさらに緊密になるよう期待すると語った。
小池氏は昨年8月、訪台時に当選前の蔡氏と会談。台湾の政財界との関係も深く、李登輝元総統の娘のような存在とされたこともある。林佳龍・台中市長も先月31日、自身のフェイスブックに「小池氏は台湾の重要な友人」などと書き込み、当選を祝っている。
また、1日から東京を訪れている台湾の超党派議員連盟「台日交流聯誼会」のメンバーからは、小池氏の訪台を求める声が上がっている。訪問団の一人、野党・親民党の李鴻鈞・立法委員(国会議員)は、蔡総統との再会談の実現にも期待を示した。
李氏は、1999年に起きた台湾大地震の被災地に仮設住宅を送るなど、小池氏は長年にわたって台湾と交流しており、「親台派」といえる人物だと強調。台湾側は同氏が都知事となったこの機会に、つながりを深めるべきだと述べている。