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哨戒機P3C就役 蔡総統、国防自主の実現に意欲/台湾

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蔡英文総統(手前)



(屏東 1日 中央社)蔡英文総統は1日、南部・屏東県の空軍屏東基地で、40年以上にわたり活躍してきた対潜哨戒機S2Tの退役と後継機P3Cの就役を祝う式典に出席した。あいさつの中で、「国防自主が安定すれば国軍は強くなる。国軍が強くなれば、中華民国はより強くなる」と述べ、国防のための戦力強化に意欲を示した。

蔡総統は「きょうは光栄で感動的なひと時だ」と喜び、台湾海峡の対潜作戦におけるS2Tのこれまでの大きな貢献をたたえた。また、より優れた性能を有するP3C全12機の引き渡しが完了しており、国軍の戦力はさらにたくましくなるだろうとし、防衛力の向上に期待を寄せた。

軍機や軍艦の国産をはじめ、自らの力で国を守るとする「国防自主」の方針に触れ、これまでの道のりは順調ではなかったと言及した上で、「われわれは困難に立ち向かい、万難を排する。これこそが国軍の本来の姿だ」と軍を激励した。さらに、「団結し、政府と軍、産業が共同で取り組みさえすれば、国防自主の道のりはきっと順調にいくだろう」と自信をのぞかせた。

S2Tに10年以上乗務した陳国玄操縦士は、自分が乗っていた飛行機が退役するのを目にして感動した心境を明かし、「S2Tの功績を忘れず、今後はP3Cにエールを送ってほしい」と呼び掛けた。


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