1日、台湾で就役した対潜哨戒機P3C=台湾南部屏東県
【台北共同】台湾が2007年に米国と購入契約を結んだ対潜哨戒機P3C12機の就役式が1日、台湾南部屏東県の空軍基地で開かれた。式典で蔡英文総統は「十分な防衛力の保持は軍統帥権者の神聖な使命だ」と語り、今後も戦力強化を進める考えを示した。配備により台湾の対潜水艦能力は大きく向上する。
日本ではP3Cの後継機配備も始まっており、台湾での軍備の更新は遅れ気味。中国の潜水艦の性能改善も顕著だ。
01年、当時のブッシュ米政権は売却に合意したが、台湾で価格などを巡って与野党で対立、契約成立は07年になった。これまで40年以上使用してきた対潜哨戒機S2Tはこの日、退役した。