(台北 2日 中央社)サトウキビの収穫期に合わせ、台湾糖業は12月初旬から各地の工場などで、文化フェスティバルを開催する。かつてサトウキビの運搬に使われた列車がお目見えするほか、各種の展示、サトウキビの植付け体験などを通じ、製糖文化に対する理解促進を図る。
中部・彰化県の渓湖工場では2~4日にイベントを開催。引退した列車4機種の運転や100年の歴史をたどる写真展などを行う。8日に今年の操業を開始する南部・台南市の善化工場は、製糖業で古くから行われてきた循環生産に関する展示を9日から実施。砂糖の生産からサトウキビの搾りかすが有機肥料になるまでの過程を整理して紹介する。中部・雲林県の虎尾工場では、9日から来月1日までの期間中、工場のガイドや音楽会、サトウキビ畑の見学、植付け体験などの催しが開かれる。16日、30日、1月1日には台湾で唯一現役で使われている運搬用列車の乗車体験も行われる。
10日には日本統治時代に建設され、市定文化景観に登録されている橋頭工場跡地がある高雄市橋頭区で、チャリティーマラソン大会が開催される。スタート地点となる台糖高雄花卉農園センターには、製糖業の文化を伝えるブースが設置される。