動物園の中で地味な存在になりがちなサルに注目、全国の人気ナンバーワンを決めるコンテスト「さるコン」が、インターネット上で開かれている。京都市動物園からはシロテテナガザルの夫婦「シロマティー」(雄・34歳)と「クロマティー」(雌、31歳以上)が出馬、おしどり夫婦ぶりで優勝を狙う。
先進7カ国で野生のサルが住むのは日本だけといい、「さるかに合戦」「桃太郎」といった昔話にも登場するなど、日本人の暮らしとサルは深いつながりがある。その割には動物園での人気は必ずしも高くないことから、もっとサルに注目する機会をつくろうと、子ども・アニメ専門チャンネル運営会社「キッズステーション」(東京)が企画した。
コンテストには、京都市動物園のほか円山動物園(札幌市)、天王寺動物園(大阪市)など全国5カ所の動物園が参加。国内最高齢ながら「イケメン」ぶりをアピールするニシゴリラの「ドン」(仙台市・八木山動物園)、いつも舌を出している姿がユニークなブラッザグェノンの「ボン」(千葉市動物公園)など各園が一押しする動物が立候補している。
京都市動物園のシロマティーとクロマティーは、互いに寄り添う姿が人気ながら、園内の人気投票などでは1位に選ばれたことがなく、園の飼育担当者らは「今度こそトップを狙ってほしい」と期待を寄せる。
投票期間は来年1月10日まで。「さるコン」のホームページ
www.cocomong.jp/sarucon2017/から投票する。