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蔡総統、情報セキュリティーを重視 法制度の整備に注力へ/台湾

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(台北 11日 中央社)蔡英文総統は11日、総統府で同日開幕した政府の情報セキュリティー対策の成果などを紹介するイベントに出席した。あいさつで、情報セキュリティー産業が発展を続けられることが最も重要だと語り、優秀な人材が活躍できる環境と法制度の整備に注力していく方針を示した。

同イベントは総統府と国家安全会議(安全保障会議)が共同で企画し、今回初めて開催された。蔡総統は、イベントを通じて、社会が情報セキュリティーをより重視するようになればと述べた。

蔡総統は、行政院(内閣)に専門の部署を立ち上げるなど、就任以来、情報セキュリティーを国家安全保障レベルに引き上げるために尽力してきたことに言及。国家安全会議と行政院が共同で策定した▽情報セキュリティーのメカニズムの確立▽専門の対策チームの立ち上げ▽技術開発と産業発展の促進―の3大目標を挙げ、達成のために、情報セキュリティーの安全な発展を目指す4年計画を行政院がすでに通過させたことなどを紹介した。

蔡総統は産業発展の鍵は人材にあると指摘。台湾には高度な知識や技術を善良な目的に活かすホワイトハッカーがいることに触れ、「台湾のセキュリティー産業に新たな契機をもたらしてくれるだろう」と期待を寄せた。

国家安全局の統計によれば、昨年5月の蔡総統就任を境に、同局が受けたサイバー攻撃の回数が激増。台湾は中国大陸のサイバー攻撃を頻繁に受けており、攻撃の内容は近年、情報の盗み出しからインフラ破壊に変化しているという。


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