(高雄 17日 中央社)米どころとして知られる南部・高雄市美濃区で地元の農文化や客家の伝統を伝えるイベントが16日開幕した。イベントの一環として、名画を模して作られた稲わらのアート作品が田畑に展示され、同区に広がる田園風景ににぎわいを添えている。
作品はミレーの絵画「落穂拾い」を再現したものなど、計4点。同市で2番目に大きな湖「美濃湖」の湖畔に並べられている。同区の謝鶴琳区長によれば、作品は脱穀した後の稲わらを使って区民が制作。わらを活用した工芸技術はかつて農業が盛んだった頃、よく見られたという。
同区には客家人が多く暮らしており、区を流れる用水路を中心とした農文化が古くから培われてきた。イベントの初日には、客家の伝統工芸「油紙傘」や「藍染」の体験イベントなども行われたという。
稲わらを使ったアートの展示は来年2月20日まで。