北京市第二中級人民法院
(台北 22日 中央社)東アフリカのケニアで詐欺行為を働いた容疑で、中国大陸に移送されていた中華民国(台湾)籍の被告計44人に対する公判が21日、北京市第二中級人民法院(地裁)で開かれ、主犯格の2被告に懲役15年の判決が言い渡された。行政院(内閣)の徐国勇報道官は同日、台湾人の容疑者は中華民国で裁判を受けるべきだとし、中国大陸に抗議すると述べた。
44人はケニアに不法入国し、無許可で無線設備を利用して詐欺行為を働いたとして、ほかの華人らとともに国外退去処分となり、昨年4月に中国大陸に移送された。台湾側は当時、中国大陸に対して厳重な抗議をし、早急な引き渡しを求めていた。
主犯格以外の被告に言い渡された判決は懲役1年9カ月から14年。
対中国大陸政策を担当する行政院大陸委員会によれば、海外での詐欺行為により中国大陸に送られた中華民国籍の容疑者は昨年4月以降、288人に上る。