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琵琶湖の湖底遺跡で土器撮影 立命大グループ、水深70m

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湖底で撮影された土器(長浜市湖北町)






滋賀県長浜市湖北町の琵琶湖にある葛籠尾崎(つづらおざき)湖底遺跡で、水中ロボットを使って水深約70メートルの湖底に沈む7世紀ごろの完全な形の土器を撮影することに、立命館大のグループが成功した。琵琶湖の深部で土器の撮影地点を正確に特定できた貴重な成果という。

 半島状に琵琶湖に突き出た葛籠尾崎の南南東約400メートルが撮影地点で、水深は71・5メートル。土器は直径約20センチ、高さ約30~40センチで土師器(はじき)の甕(かめ)と推定されるという。同遺跡の調査をしていた立命大の矢野健一教授や熊谷道夫教授らのグループが今月14日に撮影した。

 グループによると、同遺跡ではこれまでに縄文時代以降の土器が多く見つかっているが、漁師による引き揚げが多く発見場所を正確に特定できていないケースが多かった。今回は、音波探知機(ソナー)と衛星利用測位システム(GPS)を組み合わせて緯度経度や水深の測定ができた。

 撮影地点付近では、飛鳥時代以降の新しい時代の土器が特に多く見つかっており、矢野教授は「さらに沖にある竹生島の信仰との関係で、民衆が土器を意図的に沈めた可能性もある」と話している。


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