(台北 27日 中央社)真っ白な塩の山で知られる南部・台南市のテーマパーク、七股塩山に26日、台湾最大のペンギンオブジェがお目見えした。高さ6.6メートル、幅6.7メートルの“ぽっちゃり”体型。スーツに蝶ネクタイの姿はユーモラスで愛くるしく、新年の人気者になりそうだ。
近年、巨大オブジェで話題を集める七股塩山。一昨年の作品は高さ6.6メートル、幅7メートルのキューピッド、昨年は高さ7メートル、幅7メートルのフクロウだった。今年のペンギンは太陽光発電で両翼が上下に動くエコロジー設計。同園を運営する台塩実業(台南市)によると、観光客や遠足で訪れる子どもたちに温室効果ガス削減を呼び掛ける任務も担っているという。
七股地区の天日製塩の歴史は17世紀中葉にまでさかのぼる。清朝、日本統治時代と続き、戦後には台湾最大の工業用塩産地となったものの、2002年の塩田の廃止に伴い、約340年間の歴史にピリオドが打たれた。それ以降は博物館やトロッコ列車などを備えた塩のテーマパークに生まれ変わり、観光地として人気を集めている。