(台北 28日 中央社)交通部(交通省)道路交通安全督導委員会は27日、交通事故による死傷者数が2016年までの4年間で毎年平均約40万人に上っていると発表した。賀陳旦交通部長(交通相)は、台湾は交通安全の改善により一層注力する必要があるとし、各県市の交通安全に向けた取り組みの成果を都市の競争力を評価する参考指標に取り入れる方針を示した。
同委員会によれば、交通事故による死傷者数は過去10年間で増加傾向にある。2013年から2016年までは、約37万5000~41万5000人の間で推移。約40万人という人数は、北部・基隆市の総人口(約37万人)を上回り、中規模都市の人口に匹敵する。
事故発生から30日以内の死者数では、過去10年間で減少傾向にあるものの、過去4年間では依然として毎年平均3000人ほどに上っている。1日におよそ8人が交通事故で亡くなっている計算になるという。
同部は交通事故による30日以内の死者数を2019年までに2500人に引き下げる目標を掲げている。