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鴨川三角州北側を再整備 京都・イベント用広場も

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再整備を進める「葵公園」。クロマツなどの大木が並ぶ





鴨川と高野川の合流地点近くにある「葵公園」(京都市左京区)を再整備する計画を京都府が進めている。近くの下鴨神社の糺の森から連なる大木が生み出す緑豊かな景観を生かし、イベント用の広場を設ける。今春をめどに計画を固め、2018年度から設計に入る。

 正式名称は鴨川公園葵地区で、三角州の北側で南北に広がる約5300平方メートル。府の公園となった1940年以降、全面的な改修は行われていなかった。

 樹木はクロマツやエノキなど約230本あり、映画俳優で福祉事業にも貢献した「目玉の松ちゃん」こと尾上松之助の胸像が立つ。大木が残る一方で、園内の暗さや設備の老朽化を改善するよう求める要望が地元からあり、府は2016年に有識者や地元代表による会議を設けて整備計画を検討している。

 基本方針では、糺の森との調和、文化や歴史の情報発信などを掲げた。整備計画案では、クロマツなどの大木は保全し、樹形の乱れや園内の暗さに影響している樹木は伐採する。広場はイベントが開けるように改修し、園内を流れる泉川を親水空間として生かすとした。

 これまでの会議では「目玉の松ちゃんにちなんで映像イベントができる設備を」「にぎやかな三角州に対して、ゆったりくつろげる場所に」といった要望の半面、「自転車の乗り入れをどう扱うか決めておくべき」といった課題も指摘されている。
 府は3月までに会議を開いて整備計画をまとめる方針。


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