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巨大オブジェで初午PR 京都・伏見稲荷大社

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自ら手がけた樹脂製の「お多福」の面を持つ京都造形芸術大の学生



毎年2月にある初午(はつうま)大祭をPRしようと、伏見稲荷大社(京都市伏見区)が、授与品の「しるしの杉」を約10倍の大きさにしたオブジェ作りを進めている。一部の制作は京都造形芸術大に依頼しており、大学と神社の連携による巨大な縁起物で参拝者に由緒ある祭りをアピールする。

 初午大祭は、和銅4(711)年2月の初午の日、境内東側の稲荷山に祭神が鎮座したとする言い伝えにちなむ祭り。「枕草子」に参拝の場面が書かれているなど古来信仰を集めている。今年は2月7日にある。

 「しるしの杉」は稲荷山産の杉の枝や「お多福」の面などを組み合わした高さ約40センチの縁起物。自宅に飾ると家が栄えるとされ、大社は元日から初午までの間にだけ授与している。近年、外国人を含めて大社への参拝者は増加しており、歴史ある祭りをより多くの人に知ってもらうため、巨大な「しるしの杉」を2本作ることにした。

 京都造形芸術大には大きなお多福の面の制作を依頼。4年の2人が1カ月かけて直径約50センチの樹脂製の面を作った。面は、大社が用意した長さ約3メートルの杉材に取り付ける。杉材の上部に、稲荷山から採ってきた高さ2メートルの葉の茂った杉を接いでオブジェを完成させる。1月下旬から2月上旬まで楼門前に設置する予定。同大学4年大江知佳さん(22)=宇治市=は「世界中からの参拝者に見られても恥ずかしくない作品を作ろうと心がけた」と話す。

 大社の黒田稔事業管理部長(70)は「伏見稲荷大社と大学が協力した“宗学連携”の取り組みだ。今後も、大学や地元の人たちと共同していきたい」としている。


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