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京都通と巡る明治維新150年 毎週日曜日にツアー

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新京極通を巡るウォーキングツアー参加者
 


三条通沿いでは重厚でモダンな西洋建築を巡る



「京都通と歩く まちなかウォーキングツアー」と銘打った史跡巡りが、幕末-明治維新にゆかりが深い京都市中京区や東山区などで毎週日曜日に催されている。激動の歴史の転換から150年という節目を迎えるなか、今の京都の礎を築いた先人の営みに思いをはせるには絶好の機会といえるだろう。

 ■検定1級合格者らが史跡案内
 京都まちづくり交通研究所が主催し、京都検定1級合格者を母体としたNPO法人「京都観光文化を考える会・都草」(上京区)のメンバーが案内している。

 1月7日のコース「歴史を秘める街 寺町界わいから、三条通の洋館を巡る」の参加者たちは、四条通から新京極通を北上しながら錦天満宮や誓願寺、矢田寺などを巡った。豊臣秀吉による京都改造で集められた多くの寺が、今でも庶民信仰の場として多くの人々に親しまれている様子をたどった。

 三条通の老舗針店では、明治維新直後の人口減や経済低迷のなか、新京極通を盛り場とする事業や京都博覧会の開催などで活気を取り戻そうとした先人たちの足跡に参加者は思いをはせた。また、旧時計店や生命保険会社ビル、元金融機関だった京都文化博物館、郵便局などレンガ建築を中心とする洋館を巡ると、参加者からは「蔵のような金庫室の重厚な構造に驚いた」「モダンな装飾が細部まで施されている」などの声が上がった。明治期には三条通沿いが華やかな経済や先端文化の中心だったことを体感したようだった。

 この日の案内役を担った「都草」メンバーの松井和子さんによると、参加者は京都市内の在住者が多く、「知っていたつもりが新たに発見があった」と好評だという。「いわゆる東京遷都という逆境を跳ね返すため、明治の有力商家などの町衆たちが多大な私財を投じて先見的で広く大きなビジョンで時代を切り開いたということを、まち歩きを通じて多くの人に知ってほしい」と松井さんは話している。

 ■1月の日程とテーマ
 「京都通と歩く まちなかウォーキングツアー」は、毎週日曜午前10時20分に京都市中京区河原町通蛸薬師下ルの京都まちなか交通・観光案内所集合、同10時半に出発。参加費1人千円(4人以上で1人800円)、当日参加可。

 1月の他の日程とテーマ、主なコースは次の通り。各回およそ2時間。事前の予約や問い合わせは090(8140)0369。当日参加可。

 14日、「祇園をぬけて、八坂塔の見える経を歩く」=四条大橋、花見小路、建仁寺、八坂通、高台寺、ねねの道など

 21日、「明治維新の舞台、高瀬川沿いを往(ゆ)く」=近江屋跡、土佐藩邸跡、先斗町歌舞練場、瑞泉寺、一之舟入、長州藩邸跡など。

 28日、「白川の清流を辿(たど)って、東山ふもとの社寺を訪ねる」=四条大橋、出雲阿国像、白川南通、かにかくに碑、知恩院、長楽館、八坂神社など。

 ≪京都まちなか交通・観光案内所≫
 京都まちづくり交通研究所が運営し、観光情報や主要観光スポットへの交通アクセスの案内、京の伝統の技を体験できる工房や店を紹介している。午前10時~午後6時、定休日なし。京都市中京区河原町通蛸薬師下ル。
 

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