踊りを奉納する子どもたち
下帯姿の男たちが体をぶつけ合う「裸踊り」が14日夜、京都市伏見区日野の法界寺で営まれた。冷え込む境内に威勢のいい男たちの「頂礼(ちょうらい)、頂礼」の掛け声が響き渡り、参拝者が無病息災を願った。
裸踊りは江戸中期に始まったとされ、五穀豊穣などを祈願して元日から続く「修正会(しゅしょうえ)」を締めくくる結願(けちがん)法要で営まれる。同寺は安産、授乳の信仰があり、下帯は安産祈願の腹帯として尊ばれている。
午後7時15分ごろ、僧侶たちがほら貝を吹きながら現れ、薬師堂で読経した。国宝の阿弥陀堂では、地元の子どもたちが手をたたきながら、元気な声で仏への帰依を意味する「頂礼」を連呼した。
その後、水をかぶった大人の男性17人が登場。大声をあげながら、白い湯気を立てて激しく体をぶつけ合う迫力ある姿に、参拝者たちが見入っていた。