松山療養所所長宿舎
(台北 15日 中央社)日本統治時代に建設された「松山療養所宿舎」(台北市南港区昆陽街185号)が台北市の歴史建築に登録されることが15日、文化資産審議委員会で決まった。同市政府文化局によると、内部は改築や増築が行なわれているものの、日本式官舎の構造が保存されていることが評価されたという。
文化局によれば、建物は1930年代半ばに建設されたとみられる。玄関は洋風で、当時の建築様式が反映されている。
同宿舎のそばにある「松山療養所所長宿舍」(昆陽街164号)は2006年に市定歴史建築に登録されている。
この区域は当時、松山療養所で働く人が暮らす宿舎エリアとして利用された。同療養所は結核患者の隔離治療施設で、日本統治時代に「錫口養生院」として開設された。