囲み取材に応じた蒋万安立法委員(中央)
(台北 19日 中央社)国民党の蒋万安立法委員(国会議員)が19日、台北市内で記者会見し、年末の台北市長選挙に出馬しない意向を明らかにした。
蒋介石のひ孫に当たる万安氏は1978年生まれの39歳。米ペンシルベニア大学ロースクールで博士号を取得後、弁護士として活躍していたが、2016年に議員に当選し、同年野党に転落した国民党の「期待の星」として政界入りした。
国会では昨年11月、与野党が対立する労基法改正案の審議で存在感を示したこともあり、党支持者やメディアの間には市長選出馬への待望論がくすぶっていた。
だが、この日の囲み取材では「出馬すると言ったことは一度もない」とした上で、「予備選を勝ち抜いた候補者を全力でサポートする」と述べた。
国民党は2014年の前回統一地方選で台北市長のポストを16年ぶりに失った。今回は前立法委員の丁守中氏をはじめ、複数の者が選挙に名乗りを上げたが、いずれもメディア各社の支持率調査で現職の柯文哲市長(無所属)に大きく水をあけられている。