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京都、冷泉家の歌会始

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平安時代からの和歌の道を伝える歌道宗家・冷泉家の歌会始が20日、京都市上京区の冷泉家住宅で開かれた。門人たち約100人が集い、初春のよろこびを託した歌を朗々と披講し、一年の精進を誓った。

 藤原俊成、定家を遠祖とする同家の年中行事。狩衣(かりぎぬ)姿の第25代当主冷泉為人さんら装束をつけた5人が、兼題の「霞(かすみ)」を詠んだ9首を独特の調子で詠み上げ、門人たちが唱和した。

 このうち、為人さんは「佐保姫のたもとゆたかに霞たちほのほの聞こゆ鶯の声」と春の女神を、当主夫人の貴実子さんは「春の宵梅か香窓辺に渡り来て霞の奥におほろの月影」と梅香る春の宵を詠じた。

 暦の上で「大寒」のこの日、即興で詠む当座式の題には「霜」が出され、参会者は静かに墨をすりながら歌想を練り、初詠みに臨んでいた。


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