三菱電機は22日、昭和53年から平成27年に製造販売し、全国の工場や倉庫、学校の体育館に使用されている照明器具の一部が天井から落下する恐れがあるとして、約18万4千台を対象に無償で点検・修理すると発表した。
対象は天井からつり下げて使う「HID高天井用照明器具」の22機種。長期間使用していると、天井からつるすためのチェーンとランプをつなぐ接続金具が熱の影響で劣化して外れ、電線も切れて照明器具が落下する可能性がある。
昨年11月に札幌市の高校の体育館で照明が落下する事故があり、判明した。事故によるけが人はいなかった。修理対象の一部では材料が本来のアルミダイカストではなく、より熱に弱い亜鉛ダイカストが使われていた例もあったという。
三菱電機は接続金具を高温に耐えられる部品に交換するほか、落下防止のワイヤを接続するなどして対応する。問い合わせは専用のフリーダイヤル(0120)540200。ホームページからも点検、修理を受け付ける。