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琵琶湖からの導水トンネル新造へ 京都・新山科浄水場

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 京都市は、市内の水道水量の半分を供給している新山科浄水場(山科区)で、琵琶湖疏水から原水を引き込んでいる導水トンネルを新造する。現在のトンネルの老朽化に伴う対応としており、2027年度の完成を予定している。

 新たな導水トンネルは、蹴上取水池(同)から新山科浄水場までの5・2キロ。三条通や新大石道沿い、山間部などの地下20~170メートルに敷設する。

 口径2・6メートルの内挿管を、マンホールのふたと同じ材質の同3・8メートルの円管で覆い、耐震化を図る。これにより市内導水施設の耐震化率を26・8%から62%に引き上げる。総工費は関連工事を含めて約200億円を見込み、国の交付金で約3分1を賄う方針。

 新山科浄水場は原水を浄水し、水道水として1日36万2千トンを供給している。現在の導水トンネルは1969年に完成し、日ノ岡取水池(同)からの4・5キロ。市は新トンネルの運用開始後、代替の導水トンネルとして使えるかどうかを調べた上で運用を始める。

 市議会産業交通水道委員会では、市議から賛同の声が出た一方、「財政難のこの折に200億円を掛けてまで必要なことか」との懸念や「既存トンネルの修繕で十分だ」とする意見が出た。

 市上下水道局は「導水トンネルは水路として使いながら修繕することができない。技術的、経済的にもっとも良い案を選んだと考えている」としている。


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