(台北 26日 中央社)台湾映画「軍中楽園」が5月に日本で公開される。ニウ・チェンザー(鈕承沢)が監督を務め、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が編集を手掛けた同作品は、台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨映画祭(2014)や釜山国際映画祭(同)、ベルリン国際映画祭(2015)などに出品され話題となったものの、軍における売春宿を扱った内容がタブー視され、日本での公開が危ぶまれていた。
軍中楽園は、台湾と中国大陸の間で軍事的緊張が高まっていた1960年代の金門島を舞台に、国軍兵士や娼婦らの姿を描いた話題作で、映画「モンガに散る」(2010年)に主演した人気俳優のイーサン・ルァン(阮経天)、女優のアイビー・チェン(陳意涵)、中国大陸の実力派俳優のチェン・ジェンビン(陳建斌)と女優のレジーナ・ワン(萬茜)などが出演する。
ニウ監督は、「このテーマを私が選んだのではない、このテーマに選ばれたのだ」とした上で、歴史から葬られた一人一人の物語や愛、言葉にならない悲しみを映画を通して伝えたいという気持ちをつづったコメントを発表している。
映画は5月より日本全国で順次公開される。