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「中国版タイタニック」沈没69年 目的地の基隆で追悼式/台湾

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(大型客船「太平輪」沈没事故の犠牲者を悼む式典であいさつする鄭麗君文化部長)





(基隆 27日 中央社)約1000人もの犠牲者を出した大型客船「太平輪」の沈没事故は、27日で満69年となった。目的地だった北部・基隆で行われた追悼式典に出席した鄭麗君文化部長(文化相)は、軍事施設の敷地内にあった記念碑が、各界の努力により誰でも自由に訪問できるようになったことに触れ、遺族の長年の願いがかなったと喜んだ。

海難事故が発生したのは1949年1月27日。中国大陸の上海から基隆に向けて航行していた太平輪は東シナ海上で貨物船と衝突。双方とも沈没し、約1000人が死亡した。この実話を基にした映画(金城武、長澤まさみ主演)は2014年末に台湾で公開され、話題を呼んだ。

1951年、基隆港の海軍基地内に犠牲者を悼む記念碑が建てられた。だが、台湾人の遺族は訪れるたびに許可を申請しなければならず、中国大陸の住民は基地に入ること自体が許されなかった。

鄭部長は3年前にこの事実を知り、改善する決意を固めたという。遺族と文化部、基隆市、国防部(国防省)などが調整を重ね、最終的に基地の境界線をずらすことで合意。昨年末に基地の塀が撤去され、記念碑一帯は小さな公園として整備された。

整備後初となる今回の追悼式では、遺族や関係者らが申請手続きなしで記念碑前に集まり、祈りをささげた。


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