京都の夏の風物詩「五条坂陶器まつり」が7日、京都市東山区の五条通沿いで始まった。強い日差しの中、こだわりの陶磁器を販売する職人が店を出し、掘り出し物やお気に入りの品を買い求める観光客らでにぎわった。
大正時代に「陶器市」として始まり、戦後に規模が拡大した。地元の窯元や陶器問屋などでつくる運営協議会が主催。五条通の東大路-五条大橋東詰間に、京焼・清水焼を扱う店をはじめ約400の露店が並んだ。
店にはぎっしりと茶碗や皿、置物などが展示され、訪れた人たちは汗を拭いながら、ゆっくりと品定めした。有田焼や唐津焼、岐阜県の織部焼など各地の陶器の他、京焼の若手作家が手掛けた斬新なデザインやカラフルな作品も注目を集めていた。
近くの若宮八幡宮(陶器神社)では、京都造形芸術大の学生が窯元から提供された茶碗で制作した陶器人形「青龍」の展示もある。10日まで。午前9時~午後10時。