味夢の里のフードコートで販売している京丹波ぎゅう茸丼
(昨年10月に開催された「森のレストラン」で、グランプリを獲得した丹波マーケス内「どんぶりの都屋」の京丹波ぎゅう茸丼)
京都府京丹波町にある四つの道の駅が、同じメニューで味の個性を競う「京丹波ぎゅう茸(たけ)どん」を開発している。同町産のキノコと黒豆を使った丼で、丹波マーケス(同町須知)と味夢の里(同町曽根)の2駅はすでに販売を始めている。残る2駅も順次売り出す予定だ。
昨年10月に開催されたイベント「森のレストラン」で、丹波マーケス内のフードコートにある飲食店「どんぶりの都屋」の京丹波ぎゅう茸丼がグランプリを獲得した。受賞がきっかけとなり、4駅でつくる京丹波町道の駅連絡協議会で「京丹波を代表するメニューに育てよう」との機運が高まったという。
同町はマツタケやシメジ、シイタケなどキノコの産地としても知られる。町内産のキノコと米を使った牛丼であり、黒豆の使用を条件に、4駅が個別に考案した。
都屋は、大黒ほんしめじとハタケシメジ、シイタケを入れ、味付けに黒豆みそを使って甘辛い味に仕上げた。食感の違う3種類のキノコを楽しめる。一方、味夢の里のフードコート「丹波大食堂」は、ハタケシメジを使用し、煮た黒豆を入れた。しゃきしゃきとしたシメジと、ほくほくとした黒豆のおいしさが口いっぱいに広がる。ともにみそ汁と漬物付きで780円(税込み)だ。
また、和(なごみ)(同町坂原)のレストラン和と、瑞穂の里さらびき(同町大朴)の軽食コーナーは27日から販売を始めた。
道の駅連絡協議会は「京丹波自慢の食材を使ったメニューに仕上がった。それぞれに工夫が凝らしてあるので、ぜひ食べ比べてほしい」と話している。