ラミゴの選手らと面会する蔡英文総統(手前中央)。同右は「大王」こと王柏融外野手
(台北 31日 中央社)蔡英文総統は30日、昨年11月「台湾シリーズ」を制し年間王者に輝いた台湾プロ野球・ラミゴの選手らと総統府で面会した。総統のプロ野球チームとの面会は史上初。蔡総統は今後、年間王者に輝いたチームとの対面を慣例化したいと述べ、台湾プロ野球を重視する政府の姿勢をアピールした。
蔡総統は選手たちについて「彼らのパフォーマンスは全国民からもう一度歓声を浴びるのに値する」と称賛。ラミゴが革新や活力を生み出していることに触れ、本拠地・桃園球場での観戦はいまや全く新しい感覚を人々に与えていると話し、「台湾プロ野球に変化をもたらしている」とたたえた。
蔡総統は選手一人ひとりの活躍にも言及。「大王」の呼び名で親しまれている王柏融外野手については「桃園の大王であり、台湾の大王、そして国際舞台の大王だ」と形容し、王選手がはにかんだ表情を浮かべるのを見ると「こんなに照れ屋な大王も見たことがない」と笑った。フェイスブック上でファンと積極的に交流を図っている陳禹勳投手には「後で総統府に来た感想について投稿するように」と気さくに言葉をかけた。
陳選手は面会後、蔡総統の要望通り、フェイスブックを更新。総統府で笑顔を見せる選手たちを捉えた写真などを投稿した。王選手は初めて蔡総統と面会できて光栄だと喜びを示した。
この日は、中華職業棒球大連盟(CPBL)の呉志揚会長も同行した。蔡総統は呉会長に対し、リーグの第5、第6のチーム誕生に向けて引き続き尽力するよう要請した。