空勤総隊所属の多目的ヘリ「UH60Mブラックホーク」=資料写真
(台東 6日 中央社)内政部(内務省)空中勤務総隊(空勤総隊)南区第三隊に所属する多目的ヘリコプター「UH60Mブラックホーク」が5日午後11時50分ごろ、離島・蘭嶼の南西2カイリ(約4キロ)でレーダーから消えた。
患者を蘭嶼から東部・台東に救急輸送する任務に当っており、6人が搭乗していた。蘭嶼の空港で患者を見送った家族は、ヘリが離陸から約3分後に機首から下に落ちるのを見たと話しており、空軍や警察などが周辺で捜索を進めている。
乗っていたのは患者1人、家族1人、看護師1人、空勤総隊隊員3人。空勤総隊によると、不明機は5日午後11時9分に豊年空港(台東県)を出発し、同49分に患者を乗せて蘭嶼を離陸。その約3分後に連絡が途絶えたという。
南区第三隊が駐屯する豊年空港には昨年12月にブラックホークが配備されたばかりで、離島の救急搬送への活用に期待が寄せられていた。